世界的に大ヒット中のジャスティン・ビーバーの音楽のベースになっている、とあるダンスミュージックが今世界で高い注目を集めている。その名もTropical House(トロピカルハウス)。2014年前後に生まれた真新しいサウンドは、世界を代表するポップスの貴公子を魅了し、瞬く間に最先端の音楽として欧米の若者の間で広がっている。「What Do You Mean?」と名付けられたこの曲は、押しも押されるダンスミュージックのメジャープロデューサーSkrillexがプロデュースしているのだからその注目度は半端ではない。
南国を連想させる軽快なシンセのメロディーとアコースティックサウンド。ダンスミュージックとしてはスローな4つ打ちのビート。「アッパーな曲で皆でジャンプして大騒ぎ!」が主流だったダンスミュージックの世界に突如現れた、ポップスとダンスミュージックの良いとこ取りをした様な、心地よい現代版のハウスミュージック。
そんなサウンドに今、世界最先端のダンスフロアーは、揺れる様に踊りながら身を任せている。
ここでは、Tropical Houseについて知っておくと得するポイントをいくつかご紹介する。
トロピカルハウスの大きな特徴はオーガニックなサウンドと、歌を聴かせる為に作られたダンスミュージックだということ。ここではまず必ず抑えておきたいTropical Houseの代表曲をご紹介。
Tropical Houseの代表曲。世界的なダンスミュージックのプロデューサーのDiploでさえも賞賛するノルウェーの天才プロデューサー・Kygo(カイゴ)が作った金字塔。サビの後にループするシンセのメロディーは、Tropical Houseのフォーマットとなり今も多くのフォロアーを生んでいる。
20年以上も前にリリースされたハウスミュージックの名曲を現代蘇らせたのは、ダンスミュージック帝国オランダの次世代エース、Sam Feldt(サム・フェルド)。その昔フロアーを熱くした名曲は、今メローな”愛の歌”として欧米の若者の胸を熱くしている。
Kygoと同じ北欧出身のMatoma(マトマ)はHip Hopの要素を存分に取り入れ、他者とは一線を画すアプローチをしてきた。この曲はレジェンドNotorious B.I.G.の作品を見事にトロピカルな色に染め上げている!Hip Hop好きは要チェックの1曲。
作者はTropical Houseの名付け親であるThomas Jack(トーマス・ジャック)。他4曲に比べると少しリズムが早いが、オーガニックで歌を聴かせるダンスミュージックという点では他と一致する。
若干18歳、フィンランド出身の新人・On June(オン・ジューン)が作ったデビューシングルは珠玉の一枚。Angus & Julia Stoneのフォーキーなトラックのカバーは新人とは思えないクオリティーの高さ。